健康で美味しいうなぎを育てる技術
鰻養殖の種類
養殖場の池にはさまざまな種類が
鰻の稚魚をシラスウナギと言います。鰻にはさまざまな種類がありますが、二ホンウナギの稚魚は広く太平洋に分布しています。このシラスウナギを漁獲して養殖場で育てるのが一般的な鰻の養殖です。浜名湖で鰻の養殖が盛んになったのは、黒潮に乗って浜名湖に遡上したシラスウナギを漁獲しやすかったことも大きな理由でした。
シラスウナギを育てる養殖場の環境にはさまざまな種類があります。
屋外に池を設け、ビニールハウスをかぶせて温暖な環境をつくるのが最も多い方法となっています。日本よりも南の海で生まれ育つシラスウナギにとっては温かな水環境が適していると言えます。また、より自然に近く、広々とした田んぼを転用した養殖池で育てる地域もあります。
地域によっては地下水が豊富で、人が飲めるような良質の地下水を養殖池に導いているところも。
水が汚れると鰻が病気に
ただ、屋外の環境では気温や水質を完全に管理することは難しいと言わなければなりません。ただ温かい水が良いというわけではありません。水が温かいと汚れやすくなります。元の水がどれだけきれいでも、餌の残りや鰻の糞などで水質はたちまち悪くなり、鰻に病気が発生します。これではいけません。
病気にならないまでも、悪い水質で育った鰻には独特の泥臭さが残り、それを抜くために数日餌を与えずにきれいな水で生かすことで「泥抜き」するお店もあるほどです。
「よかわ錦うなぎ」は完全屋内の水槽で、徹底的に管理された環境で育てられています。水温、水質は常に最適な状態に保たれ、臭みもまったくない安心なものです。
※鰻はきれいな環境で育っても焼き加減で別の「臭み」がつくことがあります。これは皮のコラーゲンなどが低温で焼かれるために発生するにおいで、別のものですからご注意ください。詳しくはこちら