健康で美味しいうなぎを育てる技術
水 水質管理

循環型水槽システムの力

うなぎの味や臭いは産地によって違う、と言われることがあります。厳密にはそれは産地ではなく、水質によって違うと言うべきかもしれません。

鰻が泳ぐ水槽内の水をいかにきれいに保つことができるか。それがうなぎの味や臭いに大きな影響を与えます。
「よかわ錦うなぎ」では、常にきれいな水をたもつため、特別に製作した「循環型水槽システム」を用いています。

循環型水槽システム

水質を保つ3つのステップ

水質は次の3つのステップで保たれています。

1 水槽に水を入れる前に、いくつものフィルターを通して不純物や汚れのもととなる成分を除去する

ただ人が飲める「きれいな地下水」といったレベルでは十分ではありません。水質をいかに管理するか。それは水槽に入れる前から始まっているのです。ビニールハウスなどの屋外水槽ではどうしても土やほこりが水に入ってしまうので、私たちは完全屋内水槽によって神経質なまでに管理しています。

2 水槽内の大きな固形物の汚れはフィルターによって除去し、小さな汚れは特殊装置で除去する

本水槽で使われた水は浄化槽へ常に導かれています。ここには鰻の糞や食べかすなどが含まれ汚れていますが、多くの目に見える汚れはフィルターを通せば取り除くことができます。問題は分子、イオンといった目に見えない大きさになった汚れです。これはバイオの力を使った硝化槽(バイオ槽)という特殊な装置を通すことで徹底的に除去しています。

3 水質を安定させるため、バクテリアによる浄化を実施

熱帯魚を飼った人ならご存知ですが、魚類の生育環境を安定させるためにはバクテリアの力が必要となります。

こうしたシステム化された水質管理が健康で美味しいうなぎには不可欠です。実際、よかわ錦うなぎは全く臭みがなく、他では泥臭さを感じてしまう敏感な方でも安心してご賞味いただけます。

なお、この循環型水槽システムは全国の養魚場に活用いただけるものであり、全国に広めてまいりたいと考えています。鰻以外の養魚会社様からのお問い合わせもお待ちしております。

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